kiben-check — 詭弁チェック Skill for Claude Code

貼った発言が詭弁かどうかを4行で即答する Claude Code / Codex CLI 用スキル。 「詭弁の特徴のガイドライン」19条+論理学の誤謬に照らし、該当条項だけでなく本来の論点論点に戻す一言まで返す。

判定: グレー(第5条の形。出典があれば正当)
該当: 「今どきどこの会社もやってます」
論点: 争点は自社で機能するか。相手は多数派であることに移した
返し: 「その一般的というのは何のデータでしょうか」

このスキルが普通の詭弁リストと違う点

「特徴に当てはまる=詭弁」と判定しない。

「詭弁には○○という特徴がある」から「○○があれば詭弁だ」を導くのは、それ自体が後件肯定という詭弁。詭弁リストは相手を黙らせる道具として使われがちで、そのとき使った側が詭弁の側に立つ。

このスキルの判定基準は条項への当てはまりではなく、その発言が争点への反論として機能しているかの一点。

  • 機能している → 正当(形が似ていても詭弁ではない)
  • 機能していない・争点をずらしている → 詭弁
  • 判断材料が足りない → グレー(断定せず「何が示されれば正当になるか」を返す)

19条すべてに「正当になる条件」を書いてある。例えば第14条(細かいミスの指摘)は、そのミスで結論が変わるなら正当な指摘。

使い方

判定したい発言・議論ログを貼って呼ぶ。

/kiben-check
「でも去年1件クレーム来てましたよね。だからこの施策はやめたほうがいい」
  • 「これ詭弁?」「論点ずれてない?」「この反論おかしくない?」などでも起動する
  • 「詳しく」と言うと各条の解説・反論テンプレ(references/guideline-19.md)を展開する
  • 自分の提案書・投稿を貼れば、自己チェックとして書き換え案つきで返す

実務では詭弁だと名指ししない前提で設計している。条項名や論理学の用語は手元に留め、返しは Yes-But+争点の再提示型にしてある。論破しても商談も社内議論も進まないため。

インストール

Claude Code:

git clone https://github.com/myucakhr/kiben-check.git ~/.claude/skills/kiben-check

Codex CLI:

git clone https://github.com/myucakhr/kiben-check.git ~/.codex/skills/kiben-check

プロジェクト単位で使う場合は .claude/skills/kiben-check/ に置く。

収録している19条

# 特徴 論理学での名前
1 事実に対して仮定を持ち出す 論点先取
2 ごくまれな反例をとりあげる 誤った二分法
3 自分に有利な将来像を予想する 論点先取
4 主観で決め付ける 自然主義の誤謬・同情論証
5 資料を示さず自論が支持されていると思わせる 衆人に訴える論証
6 一見関係ありそうで関係ない話を始める 論点のすり替え
7 陰謀であると力説する 陰謀論・未知論証
8 話を茶化して降りる 人身攻撃
9 自分の見解を述べずに人格批判をする 人身攻撃
10 ありえない解決策を図る 論点先取
11 レッテル貼りをする 人身攻撃
12 決着した話を経緯を無視して蒸し返す 論点回避
13 勝利宣言をする 循環論法
14 細かいミスを指摘し相手を無知と認識させる 論点のすり替え
15 新しい概念が全て正しいとミスリードする 新しさに訴える論証
16 全てか無かで途中を認めない 誤った二分法
17 勝手に極論化して結論に疑問を呈する 藁人形論法
18 自分でずらしておいて「話をずらすな」と責める 論点のすり替え
19 権威主義におちいって話を聞かなくなる 権威に訴える論証

加えて、原典が「ガイドラインに無いが最頻出」と指摘する前件否定後件肯定も収録している。実務での遭遇率はこの2つの方が高い。

構成

kiben-check/
├── SKILL.md                      # 判定手順・出力フォーマット・19条早見表
└── references/
    └── guideline-19.md           # 各条の形/よくある言い回し/正当になる条件/返し方

SKILL.md 本文に早見表を入れてあるので、通常の判定で references を読み込まない(=速い)。

出典

条項の構成(19項目の分類と並び)は、2ちゃんねるガイドライン板発祥のコピペ「詭弁の特徴のガイドライン」(15条+追加条文4条、作者不詳)を下敷きにしている。原典は ニコニコ大百科の記事で読める。

本リポジトリに原典の例文(犬が哺乳類かを争う議論の19の例文)は収録していない。 各条の解説・言い回し・返し方はすべて実務向けの書き下ろし。

「特徴があれば詭弁である、は後件肯定になる」という本スキルの大原則は、この記事の指摘に着想を得ている。

ライセンス

MIT License。適用範囲は本リポジトリで書き下ろした判定基準・解説・構成であり、原典コピペそのものの権利について許諾を与えるものではない。詳細は NOTICE を参照。